娘の結婚式に母親の留袖を着たいが、全体の色が抜けていて着れる状態ではない。
なんとか、色掛けによって修正できないか!?
お電話では現状がわからないので、メールにて写真を送って頂きました。
しかし、それを拝見しても、判断することができずにく、留袖を当店にお送りいただきました。
現物を拝見すると・・・
『ちょっと厳しい』
私が見てもそんな印象であり、その旨を率直にお客様にお伝えすると、数店舗に依頼したものの、色修正はできないとの返事であったということです。
しかし、諦めずネットで当店のホームページを見てご依頼を下さったとのこと。
お客様とこのようなお話をさせていただく中で、私は『無数に出てくる検索結果の中から当店がヒットし、お客様にご連絡をいただくことができたことも何かのご縁だ』と思いました。
また、お客様のご要望にお応えすることが私の信念ですので、いろいな方法を考えました。
1.全体の染め替え
×:娘さんの結婚式まで40日しかないので、納期に間に合わない。
2.色掛け
△:ピースガンで色を掛けることはできるが、完全には元の色にはならない。
3.色の復元
×:加工剤で、色を復元する方法は、テストの結果駄目でした。
お客様のご要望は、『完全に元に戻すことは無理でも、着られる状態にして欲しい』ということ。
上記の検討策の中で、2番目の方法で着られる状態まで色を掛けることにしました。
■作業前 ※画像はクリックで拡大します





